北本市の埋蔵文化財

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中井1号古墳発掘調査報告

横川好富

1.古墳の立地

北本市の所在する台地は、東に元荒川、西に荒川が北から南へ蛇行し、両河川によって侵蝕され、各地に侵蝕谷を残している。とくに台地の西側は侵蝕がはげしく、多くの小台地を形成している
(位置図2ページ)。
今回調査した古墳も北方に細長くつき出た舌状台地上、荒川を望む西側の縁部に位置している。詳しくは北本市大字高尾1,535の2番地である。荒川の沖積地との比高差は約15mを測る。附近には現在8基の古墳が確認されており、中井古墳群と総称されている。うち2基(第2号、 6号墳)はすでに開墾により破壊されており、残る6基のうちの1基が今回調査したものである。
さらに北方の荒川の侵蝕谷をはさんだ鴻巣市原馬室には県指定史跡として知られている埴輪窯址群が存在する。

第一図 中井1号墳実測図

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