北本の石仏

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【石仏の分布と建立年】

北本市の路傍の石仏の分布は、地区的に大きく偏在している。 濃密に分布している地区は2つある。
1つは、大字高尾を中心とする地区であり、もう1つは、大字北中丸を中心とする地区である。
大字別にみてみると、いちばん多いのは高尾の17基で、市内のおよそ3分の1が高尾にあることになる。とくに地蔵尊は8体と多く、市内の3分の2がここに集中している。次いで多いのは北中丸の12基、3番めに多いのは石戸宿の6基である。以下順にあげると、宮内と下石戸が各4基、荒井3基、東間と古市場花木が各2基、常光別所と山中が各1基で、皆無の地区に下石戸下、深井、北本宿の4大字がある。
建立された年をみると、江戸時代にほとんど集中しているが、江戸時代の中では、江戸中期の18世紀前半、亨保時代前後に16基とおよ冶3分の1が建立されている。
最も古く造立されたのは、大字官内839番地にある聖観音像(しょうかんのんぞう)(写真1)で、延宝元年(1673)のものである。
地蔵尊で最も古いのは、大字高尾字北袋2406番地にある元禄13年(1700)のもの写真(17)、庚申塔では、大字古市場2025番地にある延宝6年(1678)のもの(写真31)、 馬頭観世音では、大字高尾717番地にある正徳6年(1716)のもの(写真2)となっている。

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