谷津ものがたり 観察・採集に挑戦してみよう

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観察・採集に挑戦してみよう

トンボの採り方

ゆうゆうと飛ぶオニヤンマや真赤な背中のアカネ類、水辺にいるスマートなイトトンボ類などトンボはその種類も住む環境も様々である。トンボは目がよく、飛び方もすばやいのでなかなか採れない。採り方のコツを覚えよう。

水辺をねらう
周囲に野原や森がある大きな池や沼がよい。水辺をシオカラトンボやコシアキトンボが飛んでいる。水面すれすれをイトトンボ類が飛んでいる。ひらひら舞うように飛ぶチョウトンボや上空にはヤンマが飛んでいるかもしれない。水が流れる荒川や湧水ゆうすいによる小川にもサナエトンボなどが見られる。ヤゴを探して飼ってみるのもおもしろい。ヤゴの姿形も種類によって色々である。比較してみるのもおもしろいだろう。
本書の宮岡コースを参考にしよう。

トンボが多いシーズン
トンボのシーズンは5〜9月であるが、数が一番多くなるのはやはり夏である。秋に増えるアカネ類や成虫で越冬するホソミオツネントンボのようなものもいる。トンボが多く飛ぶ時間带は、晴れて風のない日中である。ヤンマ類の中には夕方に活発に活動する種類もいる。

採り方のテクニック
トンボは目がよく、飛翔カひしょうりょくも抜群である。網をすばやく振る運動神経が必要である。とくにヤンマ類は難物である。捕虫網ほちゅうあみは木製の一本棹いっぽんざおがよい。ワクは丈夫な鉄製で、ネットは風きりがよいメッシュのナイロンがよい。後ろから思いきり良く、鋭く振る。一度逃がしたものはまず採れないと思った方がよい。一発で採れるようにがんばろう。


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