谷津ものがたり 7コースガイド

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7コースガイド

⑦北本総合公園・赤堀川周辺コース

〔参考タイム〕●所要時間 53分  基本コース
北本総合公園——1.3㎞無量寿院——0.5㎞新鯉沼橋——1.7㎞北本総合公園

《概要》北本総合公園と北本市体育センターは、北本市第二次総合振興計画の中でスポーツゾーンとして位置付けられている。その周辺では、自然と人間が協力して作り上げたのどかな田園風景と、その中で息づいている史跡等を散策することができる。
北本総合公園

▲北本総合公園 調整池

「四季を通じて市民に親しまれたい」「思いきりからだを動かしたい」そんな願いで誕生した北本総合公園。入って正面にレストハウス。これからどんなところで楽しもうか。配置図を手に会話のはずむ親子連れ。雲がゆっくり動き、強い日差しに百日紅さるすべりが薄紅色をしてささめいている。親水広場のほとり、日傘姿の若い母親がベンチに座っている。無心に遊ぶ子供たち。親水広場を横に見て進むと、花菖蒲はなしょうぶの群生が池の水面に映える調整池。ここは、公園全体の雨水調整の機能を持った人工の池。10,000平方メ ートルは広大な沼といった感じ。緑陰で静かに釣り糸をたれ、タオルを腰に下げた初老の男性。「この時期鲤が多いですね!」日焼けした顔に白い歯が笑う。夏草が匂う池のほとり、コシアキトンボたちがしだれ柳の下でホバリングを楽しんでいる。
赤堀川周辺
調整池付近の南口から北本総合公園を出て、南に約5分ほど歩くと左手に無量寿院むりょうじゅいんが見えてくる。無量寿院を過ぎるとやがて県道下石戸上しもいしとかみ菖蒲線しょうぶせんにぶつかる。そこを左折し、鴻巣市境を越えると、すぐ新鲤沼橋しんこいぬまばしにたどりつく。ここには、鴻巣市に源を持つ赤堀川が流れている。橋手前の土手道に入り、上流へ向かってのんびりと歩いてみると、夏草が茂り、草いきれの中で、ゆったりと川は流れをゆるめ、浮草が「まこも」に身をゆだねている。立ち止まり周囲を見渡してみると、南西方向には中世ヨーロッパの古城のようにそびえたつ高層マンションが見える。

ひとくちコーナー⓫
鯉沼伝説こいぬまでんせつ

常光別所じょうこうべっしょ(現朝日)の東方の水田の間を鯉沼とよんでいる。しかし沼ではない。その田の間に昔、隣村下谷村の熊野社の一の鳥居があった跡だといって、5坪ばかりの芝地がある。この芝地に手を触れると、必ずたたりがあるという。

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