きたもと子ども漫画館(上巻)

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北本歴史きたもとれきし
豆辞典まめじてん
古代こだいから中世ちゅうせい


武士ぶし活躍かつやくする中世ちゅうせい時代じだいになってから、農民のうみん生活せいかつおおきく変化へんかしたことといえば、農業技術のうぎょうぎじゅつ向上こうじょうして、貨幣かへいによる流通りゅうつう経済けいざい発達はったつしたことだろうね。田畑たはたたがやしたり荷物にもつ運搬うんぱんするには、もっぱらうしうま使つかわれるようになったし、また肥料ひりょう利用りようされるようになって生産力せいさんりょくはグーンとアップしたんだ。このため、中世以降ちゅうせいいこうむぎ裏作うらさくとする二毛作にもうさくおこなわれるようになったというよ。
農産物のうさんぶつ出回でまわるようになると、それにともなって商品しょうひんや、ものいする定期市ていきいちひらかれるようになったんだ。戦国時代せんごくじだいには、いちつきに6日間かかん、5一度いちどずつまったひらかれて、これは「六斎市ろくさいいち」とばれていたんだ。埼玉県域さいたまけんいきでは、かうのす(北本市きたもとし鴻巣市こうのすし)、いつきほり(桶川市おけがわし)、井草宿いぐさじゅく川島町かわじままち)のいち有名ゆうめいだね。市内石戸宿しないいしとしゅくでもねん4回市かいいちひらかれていたんだよ。これは周辺しゅうへん鴻巣こうのす桶川おけがわなどの六齋市ろくさいいちくずれたかたちともかんがえられるね。小名こな小地区しょうちく地名ちめい)にも横田市場よこたいちばなどがあるのはいちひらかれていた名残なごりだろうね。市場いちば取引とりひきされた商品しょうひんといえば「さけしお木綿もめんこめ」などがあるよ。当時とうじ商品しょうひん売買ばいばいには、こめなどの現物げんぶつわって貨幣かへい中国ちゅうごくのおかね)がおおもちいられるようになっていたようだ。
年貢ねんぐについても年貢米ねんぐまいいちぜにえておさめるようになっていったんだ。

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