北本市史 通史編 近代

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発刊にあたって
北本市教育委員会教育長 町田 忠
北本市史刊行計画全六巻(七冊)の六冊目としてここに『北本市史通史編』が発刊されました。本編は、過去一五年間に収集した資料から見えてきた北本市の過去・現在そして間近に迫った二十一世紀への展望までをその視野に入れながら市史編さん室の総力を挙げての編集の結実であります。
週休二日制がかなり浸透し、学校の土曜日休業も実施にうつされました。加えて平均寿命が八〇歳を越えた今日、我々は余暇の有効利用を考えなければならないときにさしかかっております。そのようななか北本市では市民ひとり、「一学習、ースポーツ、ー奉仕」を実践目標として生涯学習を推進しております。
北本市民のかなりの数はこの二〇年の間に北本市に移り住むようになった方々です。北本市史が、先祖伝来の土地にどっしり腰を据えていきる人々と、これから北本に腰を据えようとする皆さんの橋渡しになれたら幸せです。そのときの一つの共通の話題としてお役にたつのではないでしょうか。市史を教材にして北本市をより広く、より深く知っていただきたいものです。
また学校教育のうえでは小学校社会科副読本「きたもと」があるように、中学校においても先生方の指導のもと市史が活用できればと思います。現に中学生は夏休みの自由研究の資料集めに、大学生はレポートや卒業論文の相談に市史編さん室を訪れています。これらを見るとき市史編さん活動が生きていると実感できます。これらの生徒や学生が大人になったとき、現在編さんしている市史をより身近なものとして手にとってもらえるのではないかと期待しております。
市史の各種調査報告書、資料編そして今回刊行された通史編の他に別冊編として『北本のむかしばなし』・写真集『雑木林のあるまち』などより読みやすい本も刊行されております。これらの本を持って市内めぐりもまた楽しいものと思います。市民のみなさまがこれらの本をより多く利用してくださることを願ってやみません。
北本市史編さん委員長として長年ご協力いただきました斎藤邦康氏が刊行を目前にした平成四年十二月御逝去なさいました。誠に痛恨の極みであります。ここに刊行を報告し御冥福をお祈り申し上げます。

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