北本市史 資料編 原始

全般 >> 北本市史 >> 資料編 >> 原始

第2章 遺跡の概要

第2節 江川流域の遺跡

両大師(りょうだいし)裏遺跡 (大字下石戸上字上手)
この遺跡は、北本市農業協同組合本所の東側から両大師真福寺に至る地域にひろがっている。前記の勝林山中遺跡の対岸の斜面に沿って、南北に長く、遺物の散布範囲は七〇×三〇〇メートルに及んでいる。標高は二一~二四メートルあり、江川流域の遺跡としては珍しく高低差がある。現状は、畑・山林・水田・宅地となつている。
昭和四十六年の分布調査によって、縄文時代の前期・中期の土器や古墳時代の土師器、中世の陶器の破片などが採集されている。図155がそれらの土器の拓影図であり、1は縄文前期の諸磯式土器、2は縄文中期の加曽利E式土器、3は中世の陶器の破片である。

図155 両大師裏遺跡出土遺物拓影図

図156 両大師裏遺跡位置図

<< 前のページに戻る