北本市史 資料編 近世

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発刊にあたって
北本市教育委員会教育長 峯尾 榮
北本市は現在五万八千余の人口をもつ田園都市に変容しました。昭和一八年、石戸村、中丸村二か村の合併により北本宿村が誕生し、戦後東京都のベッドタウンとしての都市化が急激に進み、昭和三四年町制施行により北本町、更に昭和四六年市政施行により現在の北本市と発展してきたわけであります。
自然に恵まれたかつての静かな農村のおもかげは急速に薄れてゆき、教育委員会としても散逸したり失われようとしている貴重な文化財の調査研究・保存に全力投球をしているところであります。
北本市史編さんの業務は昭和五三年四月からはじまり、教育委員会の社会教育課がその事務を担うことになりました。現教育委員長江袋文男先生を監修者として、また現県立歴史資料館長大村進先生を編集委員長として迎え、七名の編さん委員、七名の編集委員、八名の専門調査員、一〇名の調査協力員の方々のご努力と、この事業の意義をご理解くださり進んで貴重な文献を提供してくださった市民や有識者の方々のご協力によりこの仕事が進められてまいりました。
今回発刊されますのは、第四巻『近世資料編』でありまして、江戸時代における郷土北本の姿を伝える貴重な資料が、「領主と村」「村の生活」「街道と河岸」「寺院と文化」の章にわけられ、わかり易くまた親しみ易い形で集録、掲載されています。
この資料編が多くの市民の方々に親しまれ、郷土北本についての認識を深め、そして愛する郷土の発展の糧としてご活用いただければと念願しております。
おわりに、この資料編の刊行にあたりご尽力いただいた方々に厚く御礼申しあげまして、ごあいさつといたします。

  昭和六二年三月

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