第2章 村の生活

第6節 家の記録

1　付合い

168　文久三年（一八六三）二月　高尾村田島家婚姻御祝儀覚帳
　　（高尾　田島和生家文書九）
（表紙）
「　　　　 文久三亥年
　　婚　姻　御　祝　儀　覚　帳
　　　　　二月廿九日　　　　　　」
　　　　　　　　　　　覚

一、	金壱分	紙せんす	向原	佐五右衛門
一、	金弐朱	紙せんす	大門	善　之　丞
一、	弐百文	紙せんす		源　三　郎
一、	金壱分	紙せんす		善右衛門
一、	銀壱朱	紙せんす		瀧　次　郎
一、	金弐朱	紙せんす		国　太　郎
一、	弐百文	紙せんす	さゝ゛ら	兼　　　吉
一、	金弐朱	紙せんす	原	常　　　蔵
一、	弐百文	紙せんす	下	留　五　郎
一、	金弐朱	紙せんす	寺家	亀　　　吉
一、	弐百文	紙せんす	かし	安　五　郎
一、	金弐朱	紙せんす	後	源　　　蔵
一、	金弐朱	紙せんす	宮内村	和　十　郎
一、	金弐朱	紙せんす	丸山	勇　　　助
一、	弐百文	紙せんす	荒井村	熊　次　郎
一、	金壱分	紙せんす	宮内村	八十右衛門
一、	金弐朱	紙せんす	隣	や　　　す
一、	弐百文	紙せんす	舟	源　　　蔵
一、	金壱分	紙せんす	荒井村	春　　　吉
一、	銀壱朱	紙せんす	かし	鶴　　　吉
一、	金壱両	紙せんす　帯	鴻巣	勝　五　郎
一、	金壱分	紙せんす	中分村	仁左衛門
一、	弐百文	紙せんす		阿弥陀堂
一、	銀壱朱	紙せんす	丸山	八　五　郎
一、	弐百文	紙せんす	かし	由　五　郎
一、	銀壱朱	紙せんす	阿ら井村	文　　　七
一、	同壱朱	紙せんす	東間村	国　　　八
一、	金壱分	紙せんす	種足村	源　之　丞
一、	弐百文	紙せんす	谷□ノ	弥　　　八
一、	銀壱朱	紙	丸山	万　　　蔵
一、	弐百文	紙せんす	原	卯　之　助
一、	弐百文	同	烏木	鉄　五　郎
一、	弐百文	同	同	粂　　　吉
一、	弐百文	同		勘　兵　衛
一、	弐百文	同	天神下	惣　　　吉
一、	寿留女五抱	末広	宮内村	源　　　蔵

解説　この資料は、田島家の婚礼に当たり、親類をはじめ交際のあった知合、隣近所から贈られた御祝儀を書き留めた帳簿である。
祝儀の習慣として紙扇子を添え、祝金を贈っている。