北本市史 資料編 現代

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第1章 政治・行政

第1節 戦後の村政

4 町村合併

20 昭和三十二(一九五七)年二月 町村合併について村会議員及び区長合同協議会
  (『北本宿村常光村合併促進協議会綴』)
   町村合併について村会議員及区長合同協議会
一、開会日時 昭和三十二年二月十五日 午前十時五分
一、開会場所北本宿村役場会議室
一、出席議員区長 次のとおり(略)
一、村長 去る八日県より新市町村建設促進審議会北足立地区合併促進小委員及地方課職員が来村し、本村の合併について種々意見の交換をいたしました結果、此の際本村の住民意志を皆様より承りたいと思い、御多忙のところお集り願った次第でありますと挨拶し、昭和二十八年六月町村合併促進法が施行され、本村においても翌二十九年四月町村合併促進協議会を結成、各種の調査研究の結果、隣村の常光村との合併推進を決定、二十九年六月北本宿村・常光村合併促進協議会を結成(両村共)新村建設計画を樹立、九分どおり進行したのでありましたが、その後常光村は八月鴻巣町との合併を決定した旨常光村長より連絡がありました。依て九月本村においては急遽委員会を開き、今後の問題につき協議の結果各部落の区長を召集、その意向を投票により取りまとめたところ投票総数四十八票、その内合併に賛成するもの四票、現状維持で進もうとするもの三十一票、中立七票、若し合併するとせば鴻巣との者二票、桶川との者四票の結果が出ましたので、大多数が現状維持を希望する結論となり、この線で今日に至りました。と現在に至ったまでの経過を詳しく説明、今回再び皆様方の忌憚のない御意見を承り、その結果を県に報告いたしたいと述べ、続いて各区長及議員より左のような意見が出る。
一、丸山区長(西十七部落)岡田為一より
現状維持で行ければ、是非現状のままで行きたい旨発言。
一、村会議員 荒井正一
合併が法的に強制されない限り、現状のままを希望する旨発言。
一、区長(東第二)加藤信好 中丸農協組合長
部落民の総意として申上げるならば、現状のままが最も望ましい。然し強いてするとすれば鴻巣市及桶川町を含めた三市町村の大合併でなくては意味をなさないから、これが出来ない場合は現状維持で進みたい旨発言。
一、区長(東第二十一)中村源太郎
現状のままが最も望ましい。然し合併を強制されるなら鴻巣市・桶川町・本村との大合併即ち本村が中心となるのでなければ、合併の意義はなく、若しそれが出来なければその時期まで待つのが良からう。この場合本村に町制を施行しては如何かと希望意見を開陳、以上が部落の大勢である旨発言。
以上のような発言者があり、これに同調する者多く、
一、村長
皆様方の御意見を承るに現状維持を希望するものが大多数の様に見受けられますが、現状維持を結論として差し支いないかと強く念を押す。
一人の反対者もなく、出席者全員異議なしの声のみ。
午前十時三十分終了

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