北本市史 資料編 現代

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第1章 政治・行政

第2節 町制下の行財政

6 選挙
町制期の選挙については、選挙管理委員会編『選挙の記録』に詳しい。ここではその中から町長選挙、埼玉県知事選挙、埼玉県議会選挙、衆議院総選挙及び参議院地方区通常選挙について図表に整理した(資料43・44・45・46)。
これら資料の示す特徴は、第一に自民党の強さ、保守主義の根強さがあげられよう。そのころは自社二大政党の対立時代といわれ、四十年代後半の知事選挙では保革の支持逆転もみられたが、町長及び県議会選挙における自民党支持率の圧倒的な高さは、草の根保守主義のあらわれとみるべきであろう。第二に「人で選ぶ」傾向があげられよう。町長および県議会選挙の投票率の高さは、常に身近な人を選ぶからであり、国政選挙でも身近な人(著名なタレントも含めて)が立候補すれば、一挙に投票率が高まる。第三に、投票率の低落傾向があげられよう。投票率の低さは今日では恒常化し、しばしば問題となるが、それは決して最近に始まった現象ではないのである。

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