北本市史 資料編 現代

全般 >> 北本市史 >> 資料編 >> 現代

第2章 北本の農業

第5節 市町村合併と農業団体の統廃合

81 昭和三十九年一月 農業共済組合事務運営費助成に関する陳情書
  (『請願書綴』)
     要請書
一、町費助成要請について
一、北本町農業共済組合一般業務費防災事業費に対して町費助成を要請する
一、理由
北本町農業共済組合と昭和三十二年合併以来年々発展の途上にあることと貴職方々の御理解ある御協力の賜ものと一同厚く御礼申上ます。
兼ねて御承知の通り農業災害補償法改正案も議会を通過し、本年は新制度実施第一年に当り組合の事業推進も一層複雑且責任の加重が予想せらるるのであります。
斯る状況に於いて組合の事業運営を円滑ならしむるものは一般事業費の増減如何による所大であると思ひ(い)ます。貴職御承知の通り毎年事業推進費として一般事務費の国庫交付金の交付あるも充分ならず、且又農家負担による賦課金も限度にて増額は期待せられざる現況にあります。最近北本町に於ける農業経営も甚だしく変化(し脱カ)農地の潰(ママ)廃宅地化等により米、麦作付の減少或は蚕繭掃立量の減少家畜共済の漸減等に依り一般賦課金の収入減となる組合の事業運営も益々困難を来しつゝあります。
殊に本年度の麦の引受については約百町歩の引受減少予想せられ◯◯陸稲に於いても相当の引受減少が予想せらるるのであります。
昭和三十八年度の一般事業費予算についても収入減により予算の減額更生の止む無きに至った次第であります。
然しながら昨年度の麦の異常災害等の経験に徴するも農家経営に対する本制度の充実促進の必要性を一層痛感致して居る次第であります。
以上申上ましたる事情理由に依りまして町財政も出費多端とは存じますが、何卒特別の御配慮を賜りまして本組合の町费助成要請を御承認下さる様御願いする次第であります。
 昭和三十九年一月二十四日
  北本町農業共済組合
   組合長理事  尾崎 亀之助㊞
   副組合長理事 野口   博㊞
   推進 理事  小川 染之助㊞
    代表 監事  里沢   茂㊞
 北本町々議会議長 新井 大一殿
 補助金交付申請書
一、金 四拾万円也一般事業費防災事業費要請額
   内訳
一、金 参拾六万円也一般事業費分
一、金 四万円也防災事業費分
 助成要請理由 昭和三十九年度収支予算予定表の通り右助成金交付下され度申請致します。
 昭和三十九年一月二十四日
  北本町農業共済組合長 尾崎亀之助㊞
 北本町々長 齋藤 隆殿

<< 前のページに戻る