北本市史 資料編 現代
第4章 商業の発展と買物動向
第1節 商業の推移と商業発展策
108 昭和三十四(一九五九)年二月 北本宿商店会発足通知(『庶務文書綴』)
北本宿商店会の発足について
最近北本宿駅を中心としての発展は目覚ましく本村の前途に非常な光明を感ずるものでありまして、誠に御同慶の次第であります。昨年以来計画されて居りました駅を中心とする商業者を一丸とする商店会が過日その発足を見、やがて全村全域に亘る商工業者の団体結成の第一段階であると考察され、 発展途上の本村のため慶賀に堪えない次第であります。今後団体結成に当っては全幅の協力と努力を惜しまない所存であります。本村商工業者各位の全面的な協力を念願するものであります。本村商工業者の繁栄は引いては村の繁栄となりますので各位におかれましてもこの業者の趣旨を諒解せられ、共存共栄、本村の飛躍的発展のため深い理解と協力をお願いし、商店会の発足をお知らせする次第であります。
尚今般発足を見た商店会の役員は左記のとおりであります。
会 長 大島栄一
副会長 細野四郎 細田新三郎
監 査 長島良吉 吉野波治
会 計 斉藤 豊 加藤永晃
又、御参考までに申上げますと、本村内の煙草小売業者の売捌による煙草消費税の配分額を昭和三十二年度によって見ますと金弐百五拾七万八千五百円余の巨額となり村財政の大きな柱であります。随いまして煙草の御買上げは是非共、村内の業者より御願い致し度く 一層の協力を御願いします。
昭和三十四年二月二十五日
北本宿村長 田島忠夫
北本宿商店会長 大島栄一
村内各位殿