北本市史 資料編 現代

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第5章 変貌する社会

第2節 保健衛生の向上

戦後、保健衛生対策が不十分な頃は、多くの市町村が伝染病に悩まされた。北本での状況を示す数字が資料122であるが、特に、赤痢、疫痢の発生が目立つ。この対策のため、広報紙を通じて毎年のように注意が叫ばれる一方 で、 住民からも衛生対策の予算額が陳情されている(資料123)。
上水道事業は、良質の飲料水を確保し、公衆衛生の向上を図るため重要な事業であるが、隣の桶川町(現桶川市)と折衝が重ねられた結果、同事業を共同で処理する桶川・北本水道組合が設立された(資料124)。水道工事は、桶川・北本全域を計画区域として進められ、昭和四十一年(一九六六)より給水が開始された。また、水道組合は、水道事業が公営企業法の適用を受けることになったため、四十二年、桶川・北本水道企業団と改称されている。
一方、人口増加に伴い増え続けるし尿、ごみの処理も急務の課題となった。そのため、同様の悩みをかかえる鴻巣市などの近隣自治体と共に衛生組合を設立し、し尿、ごみの収集、処理を共同で行うことにした(資料125)。処理場は、北本総合し尿処理場と名付けられ、資料126・128のような問題を経ながらも、昭和四十二年完成し、衛生対策の向上に大いに貢献している。

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