北本市史 資料編 現代

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第5章 変貌する社会

第2節 保健衛生の向上

128 昭和四十二(一九六七)年六月 し尿処理場問題の解決
  (『埼玉新聞』昭四二・六・ニ〇)
 三年ぶり円満解決鴻巣の共同し尿処理場問題
  飯山市長の態度軟化で近く全面操業へ
北本町ほか一市二町一村衛生組合(鴻巣市、吹上、菖蒲各町、川里村)=管理者斎藤隆北本町長=のし尿処理問題は、さきに飯山芳太郎鴻巣市長が提出した五項目の妥協案について、このほど正、副管理者が協議した結果双方とも了解点に達し、三年越しの紛争にピリオドを打った。近く正式調印、全面的な操業を開始する。
この話し合いには山中要作県総務部長、小泉幸次地方課長が立ち会い、さる七日に提出された妥協案について五市町村の正副管理者が協議した。その結果、解決へのカギと見られていた「鴻巣市生出塚から処理場までの市道(約四キロ、幅八メートル)の拡張、処理場周囲の残事業は鴻巣市と北本町が折半で負担する」ことを北本町側が了承したため、鴻巣市も滞納していた組合負担金三千六百八十一万円を支払うことを確約、双方とも了解点に達した。
この問題はさる三十九年三月、同処理場建設の請け負い業者選定をきっかけに飯山鴻巣市長が組合脱退を主張してまっ向から他町村と対立、さらに鴻巣市議会で前代未聞の議会解散宣言をするなど数々の話題を投げかけこのため昨年十二月、北本町別所地内に処理場が完成しながら操業を開始できないまま現在に至っていたが、県が再三にわたりあっせんの労をとった結果、ようやく飯山市長の態度も軟化した。

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