北本市史 資料編 現代

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第5章 変貌する社会

第4節 人口増と住宅建設

141 昭和四十二(一九六七)年一月 衛星都市化へ急テンポの動き
  (『埼玉新聞』昭四二・一・二八)
     人口増ウナギ上り
       共同のし尿処理場も完成
東京からわずか一時間たらずの近距離にある北本町は、ますますマンモス化する都内のベッドタウンとして脚光を浴び、人口は急激に増加している。これらの好立地条件に加えてチサン団地などの宅地造成や建設があいつぎ、今では人口約二万五千を数えるほどになった。この人口増加に伴い昭和四十年三月には北本町外一市二町一村による共合のし尿処理場も着工され、今月中には全面的なし尿の投入が行なわれようとしている。
     (中略)
生活に直接つながる水道も昭和三八年十月に隣接の桶川町と共同して桶川・北本水道組合を成立。
この発足によって、すでに第一次給水区域の配水管エ事は完了して、一部の地域を除いて桶川町、北本町に給水を開始している。
この水道事業は、計画給水人口四万七千人、一日最大給水量一万千七五〇トン、深井戸水源によるもので、浄水場は北本町の下石戸下地内に設置してある。
し尿処理問題は各市町村において最も頭を悩まされる問題であるが、北本町では鴻巣市、吹上、菖蒲町、川里村を含むー市三町一村で衛生組合をつくり、このし尿処理にあたっているが、最後のカナメともいえる処理場が北本町にある。
この工事は昭和四十年三月に着工され、昨年十月には敷地面積約一万平方メートルにモダンな処理場が完成した。この近代的処理施設を備えた処理場は、一日十万人分、百キロリットルのし尿を処理する能力をもっている。
しかし、最初の計画として元荒川に浄水を流す予定でいたが、鴻巣市の常光地区の一部住民がこれに反対して、処理場はできたが、実際にはし尿の投入が困難な状態となっており、一日も早くこの解決が望まれている。

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