北本市史 資料編 現代

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第5章 変貌する社会

第6節 都市化と鉄道・バス路線

152 昭和二十九(一九五四)年六月 高崎線電車化促進に関する請願書
  (『庶務文書綴』)
  昭和二十九年六月二十五日
       国鉄労組大宮工場支部
        執行委員長斉藤鉄郎
 北本宿村長殿
  高崎線電車化促進に関する要請書
時下新緑の候貴殿にはいよいよ御壮健にて、職務に御精励のことと推察しお喜び申上げます。
さて高崎線電化も完成以来二ヵ年有余を経ましたが、列車の混雜は依然として緩和されず、通勤通学時において幾多の犠牲を生じていることは誠に遺憾にたえません。このまゝ、推移するならば、今後共この犠牲は繰返されるでありましょう。
当支部におきましても高崎線利用者約八百名がありますが、この現実を認識し、同時にこれが解決のために、大会の決議に基づいて高崎線電車化運動を推進して参りましたが、配車その他の諸条件から相当の困難はありますが、沿線各市町村の御協力が得られるときは、必ずしも不可能ではないと存じます。
この運動は今後共続けられる予定でありますが、貴殿におかれましても高崎線電車化の必要性を充分認識されまして、つぎの事項に御協力下されますよう、要請致す次第であります。

一、議会において高崎線電車化を議決し、国鉄関係個所及び国会議員等に陳情されたい。
二、各駅通勤自治会が行う街頭署名運動その他の運動に対し、可能な限り便宜を与えられたい。

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