北本市史 資料編 現代

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第5章 変貌する社会

第6節 都市化と鉄道・バス路線

158 昭和四十四(一九六九)年 鉄道新線建設に関する陳情書
  (『東京外郭環状線等鉄道建設促進期成同盟会綴』)
鉄道新線建設に関する陳情書(案)
 東京外郭環状線等鉄道建設促進期成同盟会
最近の社会経済の発展により、茨城県南西部及び埼玉県中部並びに栃木県南部地域は、研究学園都市の建設をはじめ、マンモス都市東京の過密化防止の施策としての、首都圏近郊整備地帯及び都市開発区域の指定によって、都市機能の近代的整備が急速に進展しているのであります。
このような情勢下にありながら、茨城県南西部及び埼玉県中部並びに栃木県南部との間は、あまりにも交通網が未整備であり、各都市間の行政、文化、流通など生産的な活動を維持することすら困難となる状態であり、一体的な発展と近郊地域としての自立経済確立の基盤となる産業資源の開発をはかりもって東京を主軸とした茨城、埼玉、栃木三県の人口、物資の流動の円滑化を期するためには、交通網の整備と輸送体系の充実が前提となるのであります。
ここにおいて、首都圏都市開発区域、近郊整備地帯並びに研究学園都市を経て鹿島臨海工業地帯及び成田国際空港を結ぶ、東京の外郭環状線の役割をもつ、成田、鹿島から土浦、古河を経て、鴻巣、飯能並び佐野を結ぶ都市循環鉄道路線が是非とも必要であります。
よって下記のとおり、鉄道敷設法第一条の予定線を調査線に昇格、また新規路線の予定線への編入要望を採択されますよう、特段のご配意を願います。
        記
敷設予定線の調査線昇格要望路線
 (一)茨城県土浦より、水海道、境、埼玉県久喜、鴻巣、坂戸を経て飯能に至る鉄道及び水海道より分岐して佐貫に至る鉄道並びに境より分岐して古河に至る鉄道
  (中略)
  昭和四十四年 月 日
     殿
 東京外郭環状線等鉄道建設促進期成同盟会
 茨城県土浦市、古河市、竜ヶ崎市、水海道市、江戸崎町、美浦村、阿見町、牛久町、新利根村、河内村、桜川村、東村、桜村、谷田部町、伊奈村、谷和原村、総和町、五霞村、三和村、猿島町、岩井町、境町、藤代町
 埼玉県飯能市、鴻巣市、日高町、坂戸町、菖蒲町、幸手町、久喜町、北本町、吉見村、川島村
 栃木県佐野市、藤岡町、野木町

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