北本市史 資料編 現代
第6章 教育と文化
第3節 教育活動の展開
177 昭和三十五(一九六〇)年十二月 中丸小学校完全給食実施の請願(『請願書綴』)
一、 | 件名 |
北本町立中丸小学校完全給食実施に関する件 | |
二、 | 要旨 |
昭和三十六年四月から中丸小学校に学校給食法による完全給食が実施出来るよう配慮願い度い。 | |
三、 | 理由 |
学校給食が教育の重要な一環として児童心身の健全な発達に資し、かつ、国民食生活の改善に寄与するものであることは、学校給食法の示すところであります。中丸小学校はこの点に着眼し、いち早く関係各位の御協力により昭和二十六年より副食給食を開始致しましたが、諸般の事情により完全給食を見ぬまゝ今日に至りました。 | |
成長期の児童に対する学校給食がパン・ミルク・おかずによる完全給食でなければ所期の目的を達成することが出来ない点から、これが実施については国家の助成・所管官庁の指導がなされて、その普及は県下に於ても六〇パーセントを越え、本町石戸小学校に於ても既に実施をみている現情であります。 | |
後継者である児童の健全な発達を願う私達PTA会員一同は、以上の点からこの際一日も早く完全給食の実現を期すのが急務であることに意見一致し、こゝに全会員の署名を添えこれが実施を請願致します。事情御考察下さいまして本件を御採択下さるよう重ねて御願致します。 | |
昭和三十五年十二月十二日 | |
北本町立中丸小学校PTA会長 谷口 清㊞ |