北本市史 資料編 現代

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第6章 教育と文化

第4節 社会教育の進展

公民館は、市町村における社会教育活動の中心施設である。昭和二十四年(一九四九)社会教育法の制定にもとづき、民主国家、文化国家を指向する公民館が各市町村で続々と設置されたが、北本でも昭和三十二年に北本宿村中央公民館が設置された(資料181)。その後、中央公民館は、中丸小学校改築の際の旧校舎を利用し、資料181のように新しくされている。資料184の公民館建設請願は、四十三年中丸公民館の建設として実現されるが、以後、各地区に公民館の建設が相次ぎ、地域住民の学習活動や会合の場に役立てられてきた。
新生活運動は、国民の生活を合理的、文化的に改善することを目的として、昭和二十年代中頃から積極的に展開された。埼玉県でも昭和二十七年に新生活運動協議会が発足している。また、地域婦人団体もその活動を通じて資料183のように新生活運動を推進した。運動は多方面にわたり、資料182はその一例である。
資料185に見える北本スポーツセンターは、宗教法人解脱会が、スポーツ振興による青少年の健全育成を目的として建設したものであり、幅広く利用されている。
昭和四十年代には社会教育活動の一環として、文化的、体育的な事業が盛んに行なわれるようになった。資料186の文化祭はその代表的行事であり、その他、マラソン大会、陸上競技大会などが実施されるようになった。
資料187は中丸小学校PTA規約である。PTAは、戦後教育の民主化と、青少年の健全育成をめざして、アメリカ教育使節団の指導に基づき結成されるが、北本では中丸小学校PTAが昭和二十一年に発足したのに続き、昭和二十四年には石戸小学校PTAが発足している。

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