北本市史 資料編 現代

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第6章 教育と文化

第4節 社会教育の進展

183 昭和三十三(一九五八)年六月 時の記念日について
  (『新生活運動関係』)
 昭和三十三年六月二日
  埼玉県総務部長      佐藤八郎
  埼玉県教育長       綱島憲次
  埼玉県新生活運動協議会長 栗原 浩
市町村長  殿
 (中略)
   時の記念日について
時間の励行と尊重につきましては、広く県民運動として活発に展開している新生活運動の推進とともに着々実効をあげておるところでありますが、ご承知のとおり来る六月十日は、時の記念日に当りますので、左記趣旨をおふくみの上、一層の周知徹底をお願いいたします。
      記
趣旨 六月十日は天智天皇の十年に水時計をもって時をはかり鐘太鼓を嗚らして時を知らせたという極めて意義深い日でありますが、文化国家の出発も時をまもることからはじめられたのです。従って時の記念日を設けたゆえんも時間の尊重による生活文化の向上にあると思われますので、この機会に特に時間尊重の観念を振起いたしたいと存じます。
方法の例とお願い
1、市町村におかれても職場を通じ或は各種団体と協力し、この時の記念日にふさわしい事業を行い時間励行の徹底をお願いいたします。
2、各学校におかれては朝礼、講話等の機会に或はP・T・Aの会合等を利用し、生徒や父兄に対し時間の尊重による生活態度の刷新をはかるようお願いいたします。
3、公民館におかれてはいろいろの会合の際、時間観念の振起のための話しあいを開催していただき、地区住民にもれなくお伝え下さるようお願いいたします。
付記 県新生活運動協議会では、この運動推進のため重点目標の一つとして時間の励行をかかげ、あらゆる機会にこの啓発を計(図カ)ってきたのでありますが、今回この日を記念し、県下各地で熱心に実行されている時間励行の先駆者の業績について検討し、これを表彰し広く県下に紹介するよう計画しております。
更に時の記念日の標語チラシを作成、小学校低学年生を通じて配付し、また各種広報紙を通じて強力な啓発を図りたいと思いますので、皆様の一層のご協力をお願いいたします。
標語(印刷し小学校に配付するもの)
 1、遅刻なくして 明るい集い
 2、会合にえがおでそろう 五分前
(蓮田町で募集した標語を利用させていただきます)

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