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発刊のことば
北本市長 新井 馨
市史編さん事業の一環として昭和五十八年以来、民俗調査員の方々が四季折々の行事にあわせ、市内の古老や旧家をたずね六か年の歳月をかけて研究調査してこられた努力がようやく実り、ここに「北本市史第六巻民俗編」を発刊する運びとなりました。
首都圏に位置する北本市は年々人口が増加し都市化の進行する中にあって、「緑に囲まれた健康な文化都市」をめざして発展しているところであります。本市が全国に誇る自然遊歩道を含む西部の起伏に富んだ地は、県下初の県営自然観察公園として整備されつつあり、また、東部には、北本総合公園、さらには市民の熱い要望の寄せられた市民体育館の建設計画も着々と進められております。
しかしながら反面においては、かつての町並みも大きく変貌しつつあり、私たちの親や祖先が永い年月の中にはぐくみ継承してきた慣習や年中行事などの民俗文化は、文明の片隅に忘れ去られようとしているのが実態であり、時代の変遷を感じさせる今日であります。
このような民俗文化について調査・収集して記録保存することは、現代に生きる私たちの責務かと存じます。どうか一人でも多くの方々が本書をひもといて先人の歩みを思い、現在の生活をみつめ、新しい「ふるさと」づくりの出発点にしていただくよう願ってやみません。
なお本書の刊行にあたり、いつも快く協力して下さった多くの市民の皆様、ならびに長期間にわたり調査・執筆、編集・監修にあたられた諸先生方のご尽力に、衷心より謝意を表し発刊のことばといたします。
  平成元年三月

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