実録まちづくりにかける集団

北本この人 >> 実録まちづくりにかける集団

第2編 「わぁ、つくしんぼみたい、わたしのおうち」
   あそびの学校が歩んだ十三年

八 修了者は七〇〇名を超えた

平成二年、二つのコースで子供たちを募集し、学習活動が始まって十三年が過ぎた。毎年四〇名ほどを目標として、受講者を募集し、申し込みのあったものすべてを受け入れることで進めてきたことから、平成十三年度を終えた時点で、修了者は七〇〇名を超えていた。
学習内容を決定してから、募集が開始されるため、プログラムの内容によって、年度ごとに応募者は大きく変化する。これまで十三年間の中で、最も少ないときが十七名、逆に最も多いときは百二〇名近くの年もあった。平成五年度からは、大人の受講生も引き受け、延べ百五〇人ほどの大人も修了している。毎年の事業をひたすら続けていたが、振り返ってみると、大変な数の市民が受講していたことに、改めて驚いた。この先、どこまでこの事業が継続されていくのかは、皆目見当がつかないが、北本市における生涯学習の、看板事業の一つに位置付けられているようで、最終的にどうするのかは行政の判断を待つしかない。
第一期生として修了した子供たちのほとんどは、成人して社会人となっている。彼らが学んだことを、どのようにその後の生活に生かしているかはさだかでない。しかし、こうした修了者の中から、われわれの活動に共鳴し、その後指導者として協力してくれているものも数人出ている。総合的学習の対応で、ある中学校で指導していたが、「三年前に、遊びの学校で教えてもらいました」という生徒もいた。こうした修了者たちは、私たちの行動を見守り、今後に向けた活動に期待を寄せてくれているものと思う。

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