北本市の埋蔵文化財

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宮岡氷川神社前遺跡発掘調査報告

早川智明 吉川国男 石井幸雄
岩井住男 土肥 孝

4. 遺構

 (2) 第二次調査地点の遺構

焼土
焼土は、2箇所に検出された。すなわちE4、E5、F4、F5にまたがる焼土とE6、E7、D7にまたがる焼土である。前者は130×100㎝の広さに、後者は40×270㎝のひろがりをもっている。両者とも焼土と言っても赤土ばかりでなく黒色土も混入している。また断面を切ったところ、焼土下に黒色土層が一層はいり込み、特に焼けた面は検出できなかった。溝の上に捨ておかれたという感じも両者に共通である。別の場所で焼けた焼土を運んできて捨ておかれたという感じである。
焼土中及び焼土近くからは、安行ⅢC式土器、土製耳飾、石鏃、石皿などが出土している。(吉川国男)

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