谷津ものがたり 7コースガイド

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7コースガイド

⑤宮岡コース

〔参考タイム〕●所要時間 40分
(仮称)高尾大宮公園P——0.4㎞ゲートボール場——0.6㎞北向き地蔵——0.2㎞氷川神社——0.7㎞阿弥陀堂

《概要》大宮台地の最高海抜地である高尾から宮岡の谷津部やつぶにかけての起伏に富んだ地形とそこを埋める斜面林。泉は動植物の宝庫である。ここは遺跡も多く、自然と歴史があいまっている空間である。市では平成4年に「北本市高尾宮岡ふるさとの緑の景観地」に指定した。
コースガイド
北本市が建設中の仮称「高尾大宮公園」脇の坂道を上る。右側の低地はヨシやガマが密生する湿地である。坂の頂上は十字路。南へ向き農免道路のうめんどうろを下る。谷のほぼ最低部で左に入る。ここから眺める山と谷と畑の入り組んだ地形がおもしろい。斜面林下、宮岡公会堂みやおかこうかいどう、「北向き地蔵」の前を通り氷川神社ひかわじんじゃ須賀神社すがじんじゃ厳島神社いつくしまじんじゃに着く。東屋があり休憩によい。厳島神社に続く谷はかなり深く見える。冬なら下草もなく泉の湧く谷へ下りることができる。泉から流れる小川には夏ならオニヤンマが飛び交う。水生昆虫の宝庫でもある。氷川神社と須賀神社の間の道を行くと、先の農免道路にぶつかり阿弥陀堂に出る。大宮台地最高地点から荒川河川敷を一望できる地に立つのが、かねつきどうを持つ阿弥陀堂あみだどうである。夕暮れ時の光景は見飽きることがない。りんとした冬の空気の中に立つと遠くに富士山が見える。阿弥陀堂墓地のエドヒガンザクラの大木は人目を引く。3月末の桜の頃の眺めはすばらしい。またここには、源範頼の妻と伝えられている亀御前の石塔がある。二人の悲しい物語については『北本のむかしばなし』を読んでいただきたい。

▲カタクリ

▲ニリンソウ

ひとくちコーナー❽
●カタクリとニリンソウの咲く谷

阿弥陀堂付近の谷には泉が湧き、ニリンソウやカタクリも咲く。どちらも近年激減している花であり、地元の人たちによって大切に守られている。


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