北本のむかしばなし くらしをつたえる話
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はつうま
ひえたスミツカリはおいしいものです。やわらかくにえたダイコンがしたの上でとろけるような感じと、いったダイズのこうばしさが交りあってどくとくの味わいがあります。荒井の黒稲荷 、北原の福田稲荷 、高尾の馬頭観音 、台原のお稲荷さんなどに行くと、今でもスミツカリのそなえてあるのが見られます。
注
(1)初午……むかし、日や時刻 を数えるのに、十二支 といって、子 (ねずみ)、丑 (うし)、寅 (とら)、卯 (うさぎ)、辰 (りゅう)、巳 (へび)、午 (うま)、未 (ひつじ)、申 (さる)、酉 (とり)、戌 (いぬ)、亥 (いのしし)の十二の動物の名を使った。立春 の後のはじめての午の日を、はつうまといった。
二月になって
初午の日は仕事を休む日です。女の人は、はり仕事さえしませんでした。ふろをわかすと火事になるといい、ふろもわかしませんでした。初午の日は、お稲荷さんにそなえ物をし、仕事も休んで、しずかにその年の
お稲荷さんには
初午の日にだけ作るそなえ物が、スミツカリです。木のえだのまたになった部分に、竹の歯をつけて作った大きなおろしで、たくさんのダイコンをおろします。おろしたダイコンに、
注
(1)初午……むかし、日や