北本のむかしばなし くらしをつたえる話
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おかいこ
かいこは大きくなると場所も取りますので、部屋 いっぱいにかいこだながならべられます。たくさんのかいこがくわをかじるサワサワという雨ふりのような音を聞きながら、家の人はすみっこで小さくなってねました。このころは、いくらくわをあたえても間にあわないぐらいです。また、まゆを作る時期になると、一ぴきずつ拾ってマブシというまゆを作らせる道具に早く入れてやらないと、よいまゆができません。
養蚕は、ねこの手もかりたいほどいそがしい仕事でした。ねこといえば、よくねずみがかいこを食べに来るので、養蚕農家にはねこがかかせませんでした。
みなさんはかいこを見たことがありますか。かいこにくわをあたえていると、だんだん大きくなり、およそ四〇日の間に四回もだっぴしてまゆを作ります。しばらくして
北本では、
養蚕がもっともさかんだった昭和のはじめごろには、まゆのねだんが高く、石戸宿では農家の全部の家で、北中丸では農家のほとんどが養蚕をしていて、しゅうにゅうの八
かいこを
養蚕は、ねこの手もかりたいほどいそがしい仕事でした。ねこといえば、よくねずみがかいこを食べに来るので、養蚕農家にはねこがかかせませんでした。