北本市史 通史編 自然

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第4章 北本の気候

第4節 天気俚諺

5 「その他の短期予報」四五二例

月傘日傘は二・三日中に雨となる
青葉の西(北)風、三日ともたない
朝やけは天気が悪くなる
夕焼けは翌日晴
入日が良ければ明日は天気
朝雷は洪水のもと
月傘(つきがさ)の中に星がある時、その数だけ日数がたつと雨が降る
朝雨はみのを脱(ぬ)げ
朝雨は女のうでまくり
冬、西風(北風)が吹くと、出雲といって天気がよくなる
東風(北東風)が吹くと入雲といって天気がくずれる
西風がやむと翌朝は大霜
雷雨の時、赤い雲が現れると雪が降る
朝霧は晴れの兆(きざし)
入日に雲をよせると明日は雨(風が吹く)
朝虹は七日のしけ
南(東・西)の空に土手雲が出ると雨になる
みず雲(帯状の水色の線)が空に出ると近日中に大雨
南東の空に入道雲が出ると急速に雷がくる(雨が降る)
夏の入道雲は晴
うろこ雲が出ると翌日は雨か風
西にちぎれ雲が出ると風になる
良い天気にすじ雲が出ると、天気が悪くなる
いぬいの方向に雲が入る(入り雲)と大水のもと
南風がしめっぽい時は雨が近い
七ッ雨は止まない
夏の西風は夕立のもと
東が曇ると雨、西が曇ると風になる
三束稲(三束刈る間に雨が降る)
天に三日の晴れなし
朝夕温度急変の時天気変る
朝開き(朝の中輝き、だんだん悪くなる)
辰巳(たつみ)の方に入道雲、やがて散ると近いうち雨
北から来る夕立は雨が多い
夜上がりは天気がもたぬ
飛行機雲が現れれば近日中に天気悪くなる
しけの夕映(ゆうばえ)は雨
水たまり水がなくなると雨のもと
水あかが水面に浮き上がると天気変わる
寺の鐘が陰にこもって聞えれば天気は下り坂
春の北風、冬南、いつも東は定降りの雨
夏の夕焼け大水
夏、雷雲が東に立ち、北に回れば夕立ちとなる
雨が強く降っていても、雲が南へ走る(出し雲)と、じきに雨は止む
夏、曇っていても、巽(たつみ)の方が明るいと天気になる
南東風が吹くときは晴れが多い
入梅時(つゆどき)だけは、東風が吹くと天気になる
春の朝夕寒ければ天気良し
朝日焼が白く消えた時は、二・三日天気がもつ
朝日がけの時はくもりとなる
煙がたなびくと明日は晴
星空になると明日は晴天
風向変れば台風がすぎる
嵐の前の静けさ
台風の後は好天気
夏の北風は天気が変る
夕日と共に風がやむと翌日も風が吹く
風に貸し借りはない
西(北西)からちぎれ雲が出てくると大風になる
西が暗くなって丑寅(うしとら)風(北東)または辰巳風(南東)が強い時は大雨(洪水)になる
冬、夜通し風が吹くと翌日は午前中から風止む
白露が出ると夕立や風が吹く
午前中、川に水蒸気が立つと、午後から風が出る
東が曇れば風となる
東の雷音ばかり
西からの雷は麦束三把
北鳴り(北から来る雷は音だけだ)
戌亥(いぬい)より始まった雷は必ずこっちへ来る
北からの雷は早く雨が降る
夏、北西の風強く吹くと雷が出る
朝からキラキラ照りつけると雷多し
塞雷は水のもと、寒雷はことでかす
雪の降る晩は温かい
吹雪が光った後は晴天なり
春の雪と叔母の杖は怖くない
雪の音が地上にどんどんと響くと長しけ
冬、月がきらきら輝く時は翌朝は大霜
冬の冷たい南風を霜風といい、翌朝霜がおりる

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