北本市史 資料編 近世
第1章 領主と村
第1節 村の政治
7 貯穀と救恤
42 嘉永六年(一八五三)十一月 本宿村御囲米預請書(本宿 岡野正家文書七八)
差上申一札の事
一御囲米八俵也
右は豊凶御用意のため村方申合書面の通り積米被 仰付奉畏候、仍之村方一同より取立て私共申合御預り申置候処相違無御座候、然ル上は村方非常の儀も御座候節ハ、御入用次第御沙汰御座候ハゝ、何時成共差出可申候、依て御預り御請書差上申処如件
御知行所
足立郡本宿村
嘉永六丑年十一月 当番 辰 五 郎 ㊞
御出役
神山篤兵衛殿
解説 本宿村が取締出役の命令により、凶作に備えて御囲米八俵を村方一同から取立てて預ったという請書である。