我が道草人生 我が道草人生用

北本この人 >> 我が道草人生

一、 商工会長として

ある組合のことども
△△組合の新年宴会に呼ばれた。
「何かあるな」と思いつつ暫らく前、三年位前に開店したAさんの事を思い出した。
Aさんはチェーン店の店長である。
私は忠実屋問題で懇意となったAさんに△△業の組合へ入って指導してくれるように頼んだことがあった。するとAさんは「組合へは現在では入れませんよ。我々、新しく来た者は価額で競争しなければならない。組合へ入れば価格協定されてしまう。ですから、二、三年経って得意先がある程度固まってからにして下さい。」と云うのであった。もっともな理由である。
その後は小、中学校への販売等でも△△組合が価格高で負けてしまっていた。Aさんに半々に売れるなら上等と云うことで利益も一ツ売って十円程度と聞き、商売の苦しさを感じていた。
「これではやり行けない。」との話も聞いたことがあった。
其処で早速Aさんのところへ行きいろいろと話し合った。
「もう三年たつよ。そろそろ組合に入って指導して欲しい。」と云ったら快諾してくれた。
新年宴会に出席すると案の定、この問題で持ち切りで商工会長何とかしてくれとの事であった。
私は「あなた方はAさんに組合へ入るよう話したことがありますか。」と聞いた。
「一回行ったけど入らないと断わられたからそのままになっている。」
「儀礼的な事では駄目ですよ。二度でも三度でも行きなさいよ。」と話した。早速、翌日組合側で行った処、Aさんも快諾し、今後の方針を協議すると云うことになり円満な運営が出来るようになった、と感謝された。

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