一、　商工会長として

高校制服問題
商工会長会議の後、鴻巣の会長が「北本高校で制服の販売を取りやめられて困った。」とこぼした。
北本市の業者に聞くとこれも同じで「全部大宮Sデパートが売ることになった。それから県議、両市の首長を頼んだが駄目だった。」とのことであった。
それから私は北本高校長と話し合うことになった。学校側は「制服に定められた寸法以外に生徒の云い分に応じて改良部分を認めた。それが出来るか。」とのことであった。そこで小売店の実態を話すと共に「悪い処は直させます。せめてストック分だけでも売らせて欲しい。」とお願いした処、校長も分ってくれた。
「もし、今迄のような事があったらどうする。」と云うので違反行為があれば私が辞退させます。」と云ったところ、それなら今迄通りに販売を許可しますと云うことで話をつけた。校長は「偉い人も何人も見えたが只、売らせてくれの一点張りだった。学校には売らせないだけの理由がある。貴方のように原因を確かめ、改めるでなければ交渉にはなりませんよ。」と云われた。
ところがいよいよ入試も終って制服の販売となった時、Sデパートには一教室解放、地元業者には運動場の片すみ、天幕張りで注文を取れと云うことであった。
此の差別には私も驚いた。早速学校へ行き、此の差別の不当な事、学校はもっと公平に実施すべき事、を申し入れ事なきを得たのだったが後味の悪い思い出である。