北本の文化財

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【木造観音坐像(もくぞうかんのんざぞう)】

指定
市指定
種別
彫刻
指定年月日
昭和53年3月15日
所在地
⑯ 荒井1-336 観音堂

江戸時代前期に諸国行脚(あんぎゃ)の旅を続け、各地に多量の作品を遺した美濃(みの)国(岐阜県)出身の禅僧円空(えんくう)(1632-92)の手になるものと考えられる。
円空は元禄年間頃に埼玉の地を訪れ、大宮をはじめとする、県東南部の農村地帯に多くの作品を遺している。
本像は、杉材と思われる軟材を縦に二つ割にして、その割放ち面に彫刻を施し、裏側の木肌部分は粗削りのままにするといった円空独自の手法で、大宮周辺に遺る作品によく見受けられる木取り法である。
総高50.5cm。

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