デーノタメ遺跡 調査の概要

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第3章 調査の概要

第4節 低湿地の調査(第4次調査)

2 縄文時代中期の遺構と遺物
(3) 土器集中(第20図、写真42~44)

写真42 調査区基本層序

調査区全面を覆うⅠ層下のⅡa層~Ⅲ層にかけては、中期土器を多く包含しており、Ⅱa層中では泥炭層中に土器を敷き詰めたかのように集中していた(写真44)。Ⅲ層中でも同様に土器を多く包含しているが、同層では小範囲で特に遺物の集中するエリアが複数認められている。
出土した土器は加曾利EⅠ式土器を主体として勝坂式土器・阿玉台式土器を含んでおり、いずれも破片が多く接合関係は少ない。台地上の集落で破損した土器の継続的な廃棄行為によるものと想定される。


写真43 Ⅱa層出土勝坂式土器

写真44 Ⅱa層土器集中(B5グリッド)


第20図 Ⅱ層中期土器分布図

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