デーノタメ遺跡 調査の概要

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第3章 調査の概要

第2節 遺跡の内容確認調査

2 後期集落の調査(第6図、写真8・9)
後期集落の調査は中期集落の北東方向の台地上を対象とした。調査にあたり、トレンチの設定は台地を湾入する低地部と平行するように長軸約130m、谷筋に向かってこれと直行する約90mの2本をいずれも幅2mとした。調査の結果、後期前葉の堀之内Ⅰ期を主体に、遺構が分布していることが判明した。
検出された遺構は住居跡16軒である。中期集落の調査の際に検出された加曾利BⅠ期の住居跡6軒を加え、集落は中期集落の一部と重り、遺跡中央の台地湾入部に沿ってゆるく弧を描くように展開すると想定される。堀之内期および加曾利BⅠ期の遺構範囲を合わせると、弦長で約270mと大規模である。
なお、調査区東南部において、阿玉台期の住居跡が1軒検出されている。

写真8 遺構確認状態

写真9 遺物出土状態


第6図 後期集落の内容確認調査のトレンチと遺構分布

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