北本市史 通史編 現代

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第2章 都市化から安定成長へ

第6節 都市化と変貌する北本

3 衛生施設の近代化と福祉活動

水道施設の拡充
桶川・北本水道企業団の第一期拡張事業が完成した昭和五十年、早くも第二期拡張事業が認可された。桶川・北本両市の人口の急増、生活様式の都市化などによる水道需要の増加のため、再度の拡張が必要となったのである。五十二年、桶川市川田谷(かわたや)に水道企業団二番目の浄水場として川田谷浄水場の建設に着手した。川田谷浄水場は翌五十三年八月に一部完成し通水が開始された。しかし、地下水を吸いあげることに伴う地盤(じばん)沈下を防止することや環境を保全するという点から、この地域が地下水採取規制地域に指定されたため、これ以上の地下水の採取が難しくなってきた。そのため水道企業団では、埼玉県営の水道(県水)の買い入れ(受水)を要求し、五十四年四月から県水が受水できるようになった。これにより、桶川・北本地区の水道水源は、従来の地下水のみから、地下水と県水受水という二通りとなった。県水は主に利根川、荒川を水源としている水であるが、これを受水することにより水道料金の値上げも招いた。五十四年五月には川田谷浄水場もでき上がり、五十六年には第二期拡張事業も完成し、一二万人分の供給能力を有することになった。五十八年十月には石戸宿簡易水道が統合され、桶川・北本の全域が上水道の給水区域となった。

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