北本市史 資料編 現代

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第3章 工場の誘致と工業発展

第1節 工場誘致と工場適地

98 昭和三十(一九五五)年九月工場誘致に関する修正綢査報告書
  (『工場誘致関係書類綴』)
昭和三十年九月二十九日 北本宿村長 田島 忠夫
埼玉県商工部長 殿
 工場誘致のための土地建物の現状調査報告
標記の件、先般工場誘置(致)の為関係資料提出致してありましたが、その後の状勢によって異動致したので左記の通り調査結果を報告いたします。
        記
一、所在地
  北足立郡北本宿村
二、総面積及地目別面積
 第一予定地一七、一三六坪(内訳 畑、一、九三六・山林、一四、四五九・宅地、(ママ)・原野、七四一)
 第三〃四四、九六四(内訳 畑、三、一七二・山林、四〇、八八五・雜種地、七九・原野、八二八)
 第四〃二三、六六一(内訳 畑、一九、一九八・山林、四、三九〇・宅地、七三)
 第五〃遊体(休)工場英工舎前回報告通り異動なし
 第六〃四一、三四五(内訳 畑、二七、八六七・山林、一三、一九八・宅地、二八〇)
 予定地(第二)取消理由と第六予定地追加報告
 第二予定地は昭和二十九年度衛生(星)都市開発適地調査地域であり、更に三十年度調査地域として(中略)の公算が大であり、住宅専用地域の風上に工場を誘致するは都市計画上不合理であると勘考される。
 第二予定地取消の代地として第六予定地を報告する。
三、環境並びに現在の状況
 本予定地は大体北本宿村の中央にある。周辺は平坦地にして畑地多く水田あり、山林ありて各予定地とも人家遠く離れて点在しており、北本宿駅より(高崎線)の距離は第一予定地は南方約一、五〇〇米、第二予定地は約一、六〇〇米、第三予定地は約一、〇〇〇米である。第四予定地は西方約九〇〇米である。尚第二予定地取消の代地として新規に予定地とした第六予定地は駅より北東方約一、〇〇〇米国道の東側にあり周辺は遠く人家より離れ高台である。電化せる高崎線と並行して南北に走る中仙道は第四予定地が約二〇〇米、第六予定地は約三〇〇米、其の他は何れも一〇〇米以内の地点にあり交通運輸ともに至便であり工場敷地として最適と思われる。電力については五〇〇KW程度の契約が可能である(規模によっては巾がある)、工業用水としては地下水が豊富である。
四、所有者及管理者の氏名住所
 第一予定地北本宿村大字北本宿岡野信春外二九名
 第二予定地〃   〃   岡野七五郎外三一名
 第三予定地〃   大字下石戸下山田武三郎外四四名
 第四予定地〃   大字荒井斉藤利幸外五七名
 第六予定地〃   大字東間斉藤仲三郎外四一名
                以上

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