北本市史 資料編 現代

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第5章 変貌する社会

第3節 災害

133 昭和四十年八月台風十七号の被害の報道
  (『埼玉新聞』四〇・八・二六)
 荒川の橋りょう被害膨大台風17号のツメ跡
    (前略)
県災害対策本部の調べによると、荒川大橋から下流国道二八号線の上江横(大宮市)までの橋梁被害により、上江橋から上流江南村の押切橋まで約五キロにわたる荒川は、いずれも橋を失ったことになり、県西部と県中央、北部の道路網はマヒ状態となった。現在、この復旧作業がいそがれているが、開通までにはかなりの時間が必要とみられる。このため、県土木部は同日、これら対策を災害復旧事業として実施できるよう建設省当局との折衝にはいった。荒川をまたぐ橋りょうの通行不能で、交通の渋滞をさける意味から、きょう二十六日修繕工事で通行止めを予定していた秋ヶ瀬橋を当分の間閉鎖せず、大型車両等(重量制限付)をこれでさばくことに変更した。
また県土木部の維持管理課が二十五日午前までにまとめたところによると、荒川大橋をはじめとする、下流上江橋までの間の橋はいずれも木造の冠水橋で、これら七つが被害にあった。荒川大橋(永久橋)は橋台の破損、その下流の大芦橋(吹上)は流出、糠田橋(鴻巣)一部流出、御成冠水橋(同)一部破損、荒井橋、高尾橋(北本)流出、太郎右衛門橋(桶川)流出、開平橋(同)冠水、上江橋下流でも羽根倉橋(与野)破損等というもの。
現在、これらの橋は通行止め、通行不能になっているが、開平橋は冠水だけにとどまったため二十五日流木などを除去して軽車両の通行が可能になった。
これについて同課は、冠水橋はいずれも九月上旬までにはリヤカー程度が通れるものに復旧したいといっている。大橋の復旧は九月一日以降とみられる。
なおかけかえ工事中だった鴻巣市―吉見村間の御成橋は予定をくりあげ九月二十日開通することになった。
    (後略)

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