北本市史 資料編 現代

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第5章 変貌する社会

第4節 人口増と住宅建設

143 昭和四十六(一九七一)年九月 北本公団住宅第一次入居始まる
  (『埼玉新聞』昭四六・九・二八)
 第一次入居始まる
  北本町の公団団地十月上旬に五百世帯
台風一過で秋空をみせた二十七日、北本町下石戸(下脱)の日本住宅公団賃貸団地第一次入居が始まった。
同日、入居した世帯は百二十戸。以後二十八日五十七世帯、二十九日十九、三十日二十二と順々に十月十日まで五百世帯が同団地へ入居してくる予定。
同団地は、敷き地面積二十三万六千平方メートル、鉄筋五階建てのアパートが並び、全戸数は二千百九戸。間借りは、三DK、三K、二DKの三種。
団地内の中央には、スーパー 一のほか十五品目の商店一般(内科、小児科、産婦人科)診療所、歯科診療所、郵便局、銀行出張所、警察派出所、集会所などが、入居と同時に開店、営業を始めた。また、団地内には、町立栄小学校、町立保育所が近く開校される予定だ。
これらに呼応して、北本駅西口広場の整備、同駅西口中央通りの道路整備が急ピッチで進行している。団地入口付近にも、豪華なレストラン、民間の商店が立ちはじめ、工事中は、機械の音だけで閑散としていた同団地も、入居と同時に人が行きかいにぎわいをみせてきた。
第一次分で入居した北本町民は、四月に実施した入居申し込みの倍率約三・五倍の”狭き門”を突破した人たち。
団地内では、引っ越しのトラックが並び、家財道具を忙しそうに運んでいた。

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